ガラクタだけが人生だ

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「千円から」を弁護。

近況報告を少し。

転職か、独立か… まだわかりません。
今の会社で、自分のファンになってくださっているお客様もいらっしゃる。
難しい舵取りを迫られる今日この頃です。悩みまくってます。

転機を迎えるとしても誰にも迷惑はかけない、というのが理想ですが、やはり、何らかの混乱は生じてしまう可能性が高いです。

パソコン教室の3人目の生徒さんが来られましたが、単発受講を希望され、1回だけで終了でした。
1時間分、質問事項を整理して持ってこられて、全部解決すると、たいへん満足して帰って行かれました。継続的な収入にはなりませんが、自分としてもなんか、満足感の高い授業が出来ました。役に立ってる感が非常に大きい。
やっぱ、知りたいところだけさくっと解決してくれる、オンデマンドパソコン教室、良いかも。
上と全然関係ないですが、今日の本題。
「千円からお預かりします」が問題のある日本語として叩かれてるらしいですね。

なんで?理解できない。これも一種の言葉狩り?
とてもいい日本語だと思うんですけど。
そもそも、言われた人でいやな人いるの?

AMOが思うに、千円からの「から」は、引き算しますよ、ということを簡潔にうまく表現していると思うのです。○○から△△をひく、の「から」。

5「から」2をひくと、3です。
14「から」6をひくと、8です。
同様に、千円「から」298円をひくと、お釣りは702円です。

つまり、千円「から」商品代金をお引きして、商品といっしょにお釣りを確かにお渡しいたしますよ、お返しする金額がありますよ、というニュアンスを含ませている、実に巧みな言い回しだと思うわけです。

預かる人の気持ちを全く省略せずに言うと、「千円の中から商品代金分を頂いて残りはお釣りとしてお返しする前提でお預かりします」となるところを、省略形で超短くしてある。さすが俳句の国です。
さらに言うと、

「千円お預かりします」と「千円からお預かりします」では、後者のほうが柔らかい感じがしませんか。前者が若干、ぶっきらぼうと言うか。

カネってのはこの世で一番くらいにリアルでドロドロした存在だと思うので、金額を告げるとき、「○○円」だけ言うと、微妙に生々しい、殺伐とした雰囲気を持ってしまいます。
床屋さんにいくら?って聞くと「はーい、せんはっぴゃくまんえんねー」とか言うのは、床屋のおっちゃんの定番ジョークって言うだけじゃなく、ただ金額をストレートに表現するのが、生々しくて出来れば言いたくない、みたいな部分もあるんじゃないかと思います。

店で値段を聞くと、「こちらは○○円になります」とか言うよね。「なります」ってのもホントは純粋な意味の正しさで言ったら、微妙なんだよね。「○○円です」が一番シンプルで正しい。でも、前後に何か長めにつけて柔らかくしてるんだよね。生々しさやぶっきらぼう感を薄めてる。

同様に、千円からの「から」も、表現のカドを落として柔らかくする無意識が働いてるんじゃないかと思うのです。
前に書いた「確信犯」とかもそうですが、なんとなくみんながそう言っちゃうとかそう思っちゃうのは、それが日本人の言語感覚として一番しっくり来るから、ってのがあると思うんだよね。
この「千円からお預かりします」も、誰か一人が言い出して、どんどん伝播していったわけじゃないですよ。
全国的に、みんないつの間にかそういう表現を使ってたわけです。
ということは、それがしっくりくる、より良い表現のような気がする、という日本人の言葉に対する共通の感覚があるわけで、それを一方的に否定するのはどうなのかなと。

ただ、特定の世代や特定のグループだけの共通感覚で作られる言葉ってのもあって、それに違和感を覚える別の世代がいて、それが「通じないよ」って非難されるというのは、しょうがないと思います。

でも、この「千円からお預かりします」ってのは世代を問わず広い地域の人の口から出てた。
その共通感覚は、非難されるべきものなのか?
むしろ日本語に新たに加わった感じの良い表現なんじゃないか?って考えることもできると思うんだけどなあ。
というわけで、AMO的には、「千円からお預かりします」は心の通った良い日本語。良い言霊がある感じ。
もし、注意されてもついつい「千円からお預かりします」って言っちゃうレジの女の子がいたら、その人は気だての良い、言語感覚の優れた人なので、断然萌えです。見た目が好みなら全力でアタックすべし。

どっちかって言うと叩いてる文法オタクの方にセンス無いんじゃないの?とか思ってしまうなあ…

そういえば…「ら抜き言葉の正当性」が最近立証されつつあるようですね。
偉そうな先生のゴタクより、庶民の共通感覚の方が優れてたって証明されてるようで、なんかうれしい。
こういうの、他にもきっとあると思うな。

【通りすがりです^^】
言葉は気になる人は、やっぱり気になると思いますよ。否定はしませんが、接客を教える私は、「千円お預かりいたします」と教えます。大切なのは接客する気持ちであるとは思いますが。90%の人が“〜から”と言っても心の中では“から”は必要ないですね。と思ってしまいます。そう教わりましたから。“〜から”と言いなさいと言われると抵抗があります。そういう人も沢山いると思いますよ。正しい悪いではなく、気になる人はやっぱり気になるという事です。センスの有る無しは捉え方次第ですね。自分のセンスを他人に押し付ける事はよくないのでは?言葉を大切にしていかないと、単語のボキャブラリーが減って表現豊かな文学などは廃れてゆくのでは?とも思います。新語を使うのは勝手です。本来の言葉を知っておくことも大切であると思います。店員に“千円から”と言われると違和感がある人は、いつまで経っても違和感があるのではないでしょうか。まぁ、〜からと言おうが言わまいが、接客する態度、言い方の方が気にはなりますが・・・。いろんな人がいますからねぇ。
【鳩山一郎】
へえ〜「ら抜き言葉の正当性」ってのがあるんですか、知らなかった。
私は接客をしますが「○○円からお預かりします」という言い方はしていません。「○○円、お預かりします」と言ってます。お金のやりとりなので、出来る限り明確にしたいからです。
「〜から」という言い回しはコンビニ店員さん独特のものと思っていました。
私自身は違和感はないですが親和性もありません。

TVで日本語に日本語でテロップが入ることがありますが、その際「正しい日本語」に訂正されていることがあります。余計なことするなよ、と感じることもあります。

言葉は時代とともに変化するのが当然なのでしょう。それを進化と捉える人もいるし退化と捉える人もいるでしょうね。
【AMO】
皆さんコメントありがとうございます。
私は別に店側に対して「千円からと言え!」って思ってるわけじゃないのです。別にどっちでもいいじゃん、って立場なのですが、ここまで否定されちゃったら、店側としては「言わない」という選択肢しか取れないので、もうしょうがないですね。弁護するも時すでに遅し、って感じでしょうか。自分がレジに立ったとして、上司から言うなと指導されたら従いますよ、そりゃ。
なんか、魔女裁判的というか、何も悪いことしてない人が寄ってたかってボコボコにされてる感じに見えたので、弁護側席ってことで今回一方的な立場に立ってみました。

権威をかさに着て誰かが言い出すと、それが正しいことのように広まるってのはよくあると思うんですよね。「人民の人民による人民のための政治」とか明らかに誤訳(超訳?)だし、福沢諭吉は「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず」って主張した人じゃないし…でもみんなそう思ってますよねw
【スプラ】
こんにちは♪ ご無沙汰です。

「xxx円から」に関しては、
自分は違和感を感じたことはありません(どっちでもいい)

逆に、お釣りが無いようにちょうど出しているにもかかわらず、
「xxx円お預かりします。」
って言われる方が、気になります。何を返してくれるんだと.......
「頂戴します」とか「頂きます」が正しいような気がするのですが....

以前この話題で友人と話した時に、
「商品とレシートもらうじゃん」と言われましたが
確かにそうだとは思いつつも未だに違和感を感じてます。

どちらかと言うと、「こう教わったから......」と
あまり自分で考えずに仕事をしてる人が多いのかなぁ....と思ったりもします。

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