ガラクタだけが人生だ

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ベンリィ2.0

AX-1がいなくなって、ベンリィ1台になってから、バイクのことを考える時間が増えました。やっぱり、複数台所有より、1台に集中している方が自分には合っているっぽい。
で、ベンリィとこれからどう付き合って行くか、ですが、これまでよりずっと思い切った改造をしていくことになると思います。

なんでそんなことになったかというと…
全ての始まりは、これ。
そう、背もたれ。 木製ボックスに背中が当たると痛いので付けた、スポンジ。

ちょっとしたことなのですが、これが、今後のベンリィをどういうバイクにしていくか決定づけることになりました。
何がしたいかというと、

快適に長距離を移動するための原付二種を作ってみたい。

上の写真は、山陰まわりで九州までツーリングした時のものですが、250kmほど走って気が付いたわけです。「今までのバイクと比べて全然疲れてない」ということに。

理由は明らかで、背中を箱のスポンジに当てて走っているから。
ガタガタ道はダメですが、路面が良ければ、寄りかかったままずっと走って行けます。これだけでかなり楽なんですよ。

逆に何かの事情で箱を外して長距離を走ってると、いつもより早く疲れてきます。
なので、揺れるバイクの上で、背中を何にも当てず上半身を立てていることに、実は結構体力を使っているのではないかと。

そもそも、バイクって、あまり人間中心にできてないところがあると思うんですよね。
レースのDNAの功罪 レプリカはもちろんですが、ネイキッドやオフロードにしても、「レースでパフォーマンスを求められる存在としてのバイクの形状」をかなり引きずってます。バイクが一番よく走るように、人間が乗る形がデザインされてる。バイクの性能を引き出して走る楽しさにはプラスだけど、長距離走行にマイナスな面も大いにある。

アメリカンは、大陸横断ツアラーとしての側面があるので、レプリカよりずっと楽な乗車姿勢ですが、ハーレー文化を中心に「アメリカンかくあるべし」という思想がしっかりできあがっているので、快適性よりスタイルを愛する人が多い。リジッドサス愛好者とかいるし、マスツーリング見かけたらウェアも我慢大会っぽい時あるし。
でかい。免許もない。 じゃあ、今後のベンリィの目標にしたい快適ポジションとはどういうものか。

例えばツアラーの王様GOLDWING。あまりにも車格が違いすぎて、真似しようにも絶対無理なのですが、ライダーバックレストを付けた状態で背中を預けられるライディングポジションとかめちゃくちゃ快適そう。
PS250、友人がバイク屋に下取りに出して二束三文だったらしい…僕が買い取っとけばよかった バックレストと言えばこれも忘れちゃいけない、PS250。

こちらもかなり理想に近い。一時友人が乗ってて、ちょっとだけ借りて乗ったことがあるのですが、確かバックレストは寝かせた状態で、使わなかったと思う。せっかくなので使って走ってみればよかった。

車のようにシートを前後にスライドさせて最適な位置にできるのは画期的。ただしバックレストを立てた時の角度は調整できないっぽい。
PS125なんて出たら最高だけど、出ないだろうね…
結局、PS250っぽいベンリィを目指す、ということになるのかな。

二輪車って、もっと楽に乗れる乗り物になれると思うんですよ。車みたいにカーブで横G受けないし、コーナーでハンドルを切る角度もごくごく僅かでいいし、4輪より快適と言える部分もたくさん持ってる。スクーターなら足が完全にフリーだし。もう少しゆったり座れて、走るエルゴノミクスチェア的なスクーターを作れば極楽な移動ツールになるはず…
でも、なぜかそういうバイクをメーカーは作りませんね。なぜかはちょっとわかりませんが、やっぱり文化なのかな。ニーズもないのかな。

もし現代の地球と同じようなスクーターが存在している平行世界がたくさんあったとしたら、そのほとんどは、スクーターにバックレストがあるのが普通なのではないだろうか?などと妄想してみたり。
というわけで。
自分なりの理想の110ccツーリングスペシャルを作ってみようと思います。

普通、バイクのカスタムって、見た目をすごく重視すると思うんですよ。
で、次にパワーとかスピードかな。

ですが今回の、名付けて「プロジェクトベンリィ2.0」では、外観を一切考慮しません。追求するのは理想のポジション、快適性だけ。
なのでめちゃくちゃかかっこ悪くなる可能性も大いにアリです。というか絶対かっこ悪くなります。
先に謝っとこう。ノーマルベンリィのデザインが好きな方、本当にすみません。

ベンリィのモテるカスタムもあるよ。SONIC CRAFTYのカスタムめっちゃかっこいい。
パワーも追及しません。機関は信頼性重視で、完全ノーマルを維持します。

現状、背もたれがついて楽になってるなら、それでいいのでは?と思われるかもしれませんが、背もたれに体重を乗せて走る、ということになると、スポンジ棒バックレストに対する不満や、別途気になるところが出てくるものでして…

そのあたり、次回以降書いていきたいと思います。

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