ガラクタだけが人生だ

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トルクカム加工

せっかくクラッチばらせるようになったので、トルクカムを加工してみました。
夜明け前にやってるので暗くて写真がイマイチですが、削ってるのわかるかな?

ちょっとだけ加工 一直線にしてしまう人もいるらしいのですが、そこまでやる気力も時間もないので、トップギヤで安定させる部分を削って、少しだけ「なで肩」にしてみました。
加工前後 写真だけじゃどこを削ったかわかんないですね。
図にするとこんな感じ。

トルクカムのしくみついては割愛しますが、要するにピンが最後(下)の直線部分に入っちゃうと、いくらアクセルを開けようが、上り坂に差しかかろうが、変速機は無反応。無反応どころか、速度を上げることによって、ギアも上がる方向にしか動作しない。

トルクカムによるキックダウンを行うには、速度が落ちて、傾斜部分までピンが移動するのを待つしかないです。
でも、スプリングがかなりヘタってるので、それこそ停車寸前のところまでいかないと、傾斜部分に入ってくれません。

そこで、まっすぐだった部分を少し斜めにし、坂道や再加速時にトルクの力でギアダウンしてくれるように、このような加工をしてやるわけです。
この金属はめちゃくちゃ硬いので、削るにはダイヤモンドヤスリが要ります。幅15〜20mmでなるべく薄い奴がいいです。本体がセラミックのやつよりステンレスの薄い奴がいい。ホームセンターで5〜600円かな。

ダイヤモンドの粉がだんだんはがれて削れなくなってきた場合は、はがれた部分を金ノコやグラインダーなんかで切断してOLFAカッターみたいに徐々に短くしながら削ります。
ルーターで削るのもアリかもしれませんが…回転体で削ると段やくぼみができやすいんじゃないかなあ。
カム穴は滑らかじゃないとマズイので、やはりダイヤモンド平ヤスリでの手削りをおすすめします。

とか言って裏表2つのカム穴の形状を合わせるのは「目視で適当」だったりする(汗
で、作業の結果!

35kmから上の回転数がかなり上がりました。
ちょっとウェイトローラー軽くて回転にパワーを食われてる感じ?
今までウェイトローラーにスプリングだけで対抗してた領域に、トルクカムが加勢するわけだからバランスが変わるのは当然。

というわけで、ウェイトローラーセッティングも変えてみたところ、今までの8g×6から8.3g×6でかなりベストなセッティングになりました!

60km/hで流すときはほぼ今までどおりの感覚。でも曲がり角の後の加速や、45kmあたりからの再加速がぐっと力強くなりました。
かなりキツイ上り坂でも55km/h以上はキープしてくれるっぽい。
というわけで、今日の結論

「ヘタったクラッチセンタースプリングは人類の宝です
   スプリング交換せずにトルクカムを削りましょう」


ただ、40〜50km/hのあたりで回転数が若干上がるので、パワーがあるかわりに街乗り燃費が少し落ちるかな?という予感はします。

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