ガラクタだけが人生だ

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おばちゃんの革細工

年配の人と接してていつもいいなあと思うのは、生活に使うものをある程度自分の手で作ってて、それが当たり前のことなんだよね。だから彼らの間にDIYなんて言葉はないのです。

そのうち、人間がもっと進化(退化?堕落?)して飯を食うのも機械や他人に任せるようになったら、EIY、イートイットユアセルフなんて言葉が出来るかもな。自分自身の手でゴハンを食べてみよう!とかな。
実に異様だけど、年配の人たちは、僕らのようなDIYDIYってはしゃいでる連中には、同じような違和感を感じるのかもしれない。と思ったりする。

さて、表題の革細工ですが、大叔父(母方祖母の弟)の奥さんが革細工のマイスターでして、結構すごいのですよ。もしこの世界がD&Dや指輪物語とかの古典ファンタジー世界だったら、革の鎧とか盾とかつくって欲しい。多分+1〜+2くらいの修正値はありそう。そんな感じ。

今回は、このおばちゃんのお気に入りの財布が壊れてしまったので、AMOがハンダ付けで直したというお話です。

この使いやすさは使った人しかわからない

がまぐち、札入れ、カード入れを一体化させた実に使いやすい逸品。
革のカットやステッチ、金物の取り付けなどすべておばちゃんの手によるもの。

小銭の取りやすさはやはりがまぐち最強ですな。こういう財布は捜しても売って無いんですよね。

何の花かは俺にきくな

表の意匠もきれい。デザインは人それぞれ趣味があると思いますが、ターゲット(オーナー)は70〜80代の女性ですので、とても良い感じかと。おばあちゃんのサイフ。ステキです。

手にとってみても、量産品にないしっかり感と味わいがあります。

すばらしい財布なのに、ハンダ汚くて本当に(ry

で、AMOの出番はどこかというと、ここ。
がまぐちの留め金が、使っているうちにもげてしまったとのこと。

カッコイイね〜
何がかっこいいって、

おばちゃんの作った部分は全く壊れもせず何のほころびもなく、使い込んで最初に壊れたのが既成パーツ部分だった、ってところですよ。シビレるぜ、おばちゃん。

そんなすごいおばちゃんの革製品なのに、ハンダ付け汚くて本当にすみません m(_ _)m

こんな下手くそなハンダ付けでも、持って行ったらすごく喜んでくれました。逆に申し訳ない感じが。

おばちゃん革細工はすごいけど、金属のことは全然ダメ子さんなので、最初瞬間接着剤でつけようとしたそうです。でもつかないので、うちのマザーに「かずくん(←AMOのこと)じゃったらつけれんかねえ?」と持ってきたそうな。いやー嬉しいね。

ちなみにがまぐちの留め金のはめ合いの調整ってわりと難しくて、0.5mm違うとゆる過ぎたりキツ過ぎたりしてベストのパッチン具合を出すのはかなりの難易度。金具が短いから指で持ってやってるとすごい熱くなるし。
今回勉強になったのは、ハンダもいろいろで、電子工作用のハンダじゃ強度の必要な金物修繕は出来ないってことです。常識なのかもしれないですが知らなかった…

電子工作のハンダじゃもろくて、仮にくっついてもぱちぱちはめ外しやってると取れてしまう。
ペーストつけて使う板金用の別のハンダを使ったら、一発でがっちりつきました。作業温度は同じくらいなのに、固まったときの頑強さが全然ちがった。
金属加工の本AMOZONで買ったけど、あまりまじめに読んでなかったなー。基本的な事を知らないので、もうちょっとまじめに読んどこう。

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