ガラクタだけが人生だ

サイトタイトルと関係がない記事はなるべく控えるのが信条なのですが、なんかやっぱり書きたくなったので、関係ないけど１記事いっときます。2chにはちょっと書き込んだりしてたんだけどね…その延長。

民主党のこども手当なんですけど。
なんか、財源手当てに必死ですよね。もう。
緊急雇用対策で組んでた、失業者向けの給付も削ったり。そこは削っちゃダメだろ！って所も削ってるみたい。

自分は子供が３人いる貧乏人なので、そりゃお金はのどから手が出るほど欲しいです。実際に給付が始まれば、そりゃーものすごく助かる。

でもね、それでも、バラマキのこども手当はマズイと思う。
だって、どう使われるかがわからないじゃん。（現行の児童手当もそうなんだけど）
貧乏人がみんなモラリストなわけじゃない。パチンコや飲み代や親の道楽に消えるってことも相当数でてくる。身の丈にあわない高級車買って、ローンにあてるやつとか絶対にでてくる。

それどころか、「金のために生まれ、生かされ、虐待される子供たち」なんて悲劇を生み出しかねないです。
そこまではないだろう、と思いますか？でもね、パチンコ中毒の人とか「母親とその知人の男性」系の事件とか見てたらね、絶対にないとは言い切れないですよ。恐ろしいモラルハザードの予感がする。もうね、そういうニュースとか見たくないんだよね。

なので、バラマキの子供手当てはやめて下さい。
子育てに金で苦労してる自分が言うんだからほんと真剣に聞いて欲しい。

あと、所得制限の件。個人的には必要だと思う。これは最初、福島瑞穂も言ってたけど、今は撤回しちゃったね。
現在の児童手当は、所得制限があるわけです。だから、事務コストの面でどうこうというのはありえない。既にシステムは出来てますから。

自己責任自己責任と言われる世の中だけど、明らかに自己責任じゃないのは、「子供は親を選べない」という点。貧乏な親のところに生まれてきたのは、子供の責任ではない。
「この社会で一番是正しなければいけない格差は何か」と問われて、どれか選ぶとしたら、AMOはここだと思います。

国家の予算に余裕があるならいいかも知れない。でも、雇用対策費だのなんだの、弱者のための予算も削って、ものすごい犠牲を払って、無理して、痛みを伴って、やっと捻出したお金ですよ。富裕層にとっては、ある意味どうでもいい、ちょっとお小遣いが増えるくらいの額でしょ。そういう削りまくった、血のにじんだようなお金が富裕層の「豊かな中でのちょっとした＋α」に浪費されるのは許せないですよ。

それに、裕福な家に給付するとちゃんと子供のために使われるけど、貧しい家に給付すると生活費になっちゃって、逆に格差拡大効果が出ると思うんだよね。

だから、子供を余裕で育てられる富裕層にまでばら撒くのは少子化対策としては賛成できないです。

じゃあ、どんなのがいいか。

少子化対策なわけでしょ。子供を持つ時の、経済的な不安の部分をフォローしてくれればいいと思うんです。
自分の経済力で子供を育てられるかという不安はいくつかあると思いますが、まず

「学費」

高校・大学の費用が捻出できるかということ。

これはね、結婚、出産年齢の時点では、わからないんですよ。子供が大学行くころの、自分の経済状況が。多くの人が、安定雇用、年々昇給じゃないからね。わかるのは正採用の公務員だけ。

だから、２０代半ば〜３０位の人は、「先がわからないから、子供持つのがすごく怖い」っていう状態なんだよね。まあだいたいの人は無事育てられる状況になってるんだと思うけど、「そうじゃなかったら…」と思うと生めない。
先行き超不透明なのに、３人も作ったAMOみたいなバカと比べたら、こういう人たちはある意味子育ての責任に対して誠実といえますねｗ

だから、政治には、「もしも、教育費が足りないような状況になったら、国がしっかりフォローしますよ」と言ってもらえれば良い。
経済的に恵まれない子供に対して、高校大学の、授業料免除や奨学金制度を充実させてくれれば良いんです。
なので、公立高校無償化の方針なんかは、すごく評価してます。（富裕層からはとればいいと思いますが）

「もしも」って言うのがポイントです。日本人なんて、基本的にまじめな人が多くて、子供に対する経済的な責任が果たせないのを懸念して少子化になるくらいなんだから、実際子供を持ったらがんばって働いて、どうにかなるケースが多いはずです。それでもダメだった人には給付をするという形なら、一人当たりをある程度手厚くしても、国の予算も相当節約できるはずです。

給付形態はもちろん、親に給付じゃなく、授業料とか下宿の家賃とかを国が建替えて直接払う制度にすれば、変なことに使われることもないと思う。

ちなみに、中学卒業までは、薄給でも普通に働けばちゃんと育てられるはずだから、そこまでは親が自分の収入で責任もって育てるべきと思う。

んで、次に。

「障害を持って生まれてくる」と「難病」

これも相当大きいと思う。
子供は欲しいけど、子供に障害があったら。難病にかかったら。
これも運ですね。勝間和代式でもどうにもならんです。
親だけが苦労して対処するとなると、相当キツイ。そのために働くこともできないで貧乏になるとかもありえる。自殺とか無理心中とかもあるくらいですから。

こういうケースに対して、国がヘルパーやカウンセラーを派遣したり、対応する学校、施設の充実、高額医療費の肩代わりなどでキッチリフォローしてくれれば、子供を持つ恐怖感はずいぶん削減されると思う。

結局、言いたいことは
「金があり余ってるんなら、ばら撒いてもいいけど、なけなしの金を削って削って捻出した予算なら、一番そのお金が生きる使い方をして欲しい」ということです。

民主党の議員に、「パチンコや飲み代になったとしても、それはがんばって子育てしたごほうびだからそれはそれでアリ」とか言った人がいるそうですが、もうね、アフォかと。
いいわけないじゃん。おまえがそう思ったとしても、それが納税者有権者の意思じゃないし。選挙に勝ったら何でも議員のテキトーな感性で決められるわけじゃないよ。

まーそんなこと言ってるヤツがいると聞いて、今回のエントリ書こうと思ったんですけどね。

繰り返しになりますが、子供三人、経済的に苦労しながら育ててる自分でさえこんなことを思うわけです。
国民は決して無駄なバラマキを望んでないと思う。
民主党はある意味国民をバカにしてて、金がもらえりゃ貧乏人は喜ぶだろう、支持するだろうと思ってるフシがある。
でも全然違うから。変なのも増えてきたけど、でもおれたち日本の貧乏人の大多数はそこまで落ちてないから。
大災害が起こっても商店が一軒も略奪されず、ボランティアが多すぎるほど集まってくる「日本国民」のはしくれですよ。経済弱者とは言え、それなりの民度はあります。

だから改めて欲しい。バラマキは。

なんなら国民投票かなんかやってもいいし、「マニュフェストに掲げた少子化対策は、財源も足りないし問題も多いし、無理でした。ついてはより現実的で効果の高いこういう方法に改めます。その是非を問うてもう一度解散総選挙します」とかやってもいいと思う。そこまでやったら民主党にいれてもいい。（前回の選挙ではAMOは民主には入れませんでした）

とまあ、届かぬ声を上げてみるテスト。

あと…外国に住んでる外国人の子供に日本の児童手当が支給されてたり、中国人留学生に対する給付が日本人の貧乏学生を無視した超高額だったりっていう問題もでかいですが、主旨がずれるのでこれはまたの機会で。